大手の売主といえども、すべてが一流とは限らないと私は常に思っています。大手でも私にいわせれば一流は数社しかありません。中堅でも一流の会社は僅かにあります。それ以外はほとんど二流、三流です。一流の売主は、随所に購入者への配慮を行きわたらせたマンションを供給しています。これは、入居後もなるべくメンテナンス費用がかからず、ひいては入居後の修繕工事にそれほどコストをかけずに済むことも意味しています。ではここで、その売主が一流か三流かを、マンションで見分ける簡単な方法を御紹介いたします。
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それはいたって簡単。購入候補のマンションの屋外階段の仕様を見ればいいのです。この外部階段が鉄筋コンクリート製であれば合格。逆に鉄骨で作られた鉄骨階段であれば購入候補からは外すべきでしょう。というのは、鉄骨製の外部階段は、数年もたてば錆びてくる場合が大半です。そうなると、雨が降った後には、錆び汁が垂れてくることが少なくありません。25年ほど前、かくいう私もマンションの外部階段を鉄骨で設計したことがあります。そのマンションの竣工1年後の検査に行った時、入居者の方から、「設計屋さん、うちの主人が外の階段を下りていたら、上から錆び汁が落ちて、ワイシャツの襟にシミが付いて取れないんです、弁償してください!」と言われました。その方だけに弁償金を払えば、マンション全ての方に同額を支払わなければならないので、ただひたすら謝り続けたという苦い経験があるのです。そのマンションの鉄骨階段は、工場で製作し、錆び止め加工をしたにもかかわらず、たった1年で錆びて、錆び汁を入居者にかけてしまったのでした。