20年前に懸念された防犯に関する課題は防犯カメラ、オートロックと機能を大きく向上させてきた。しかし、防犯を揺るがせる事件が発生していた。「川崎・小3投げ落とし事件」だ。2006年3月、川崎市多摩区の高層マンションで14階に住む小学3年・9歳男児が死亡しているのが見つかった。最初は転落死と見られていたが、その後に同様の「投げ落とし」未遂事件が発生したことから、44歳の「死刑になりたい」男に投げ落とされた殺人事件だということが発覚した。
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犯人が逃捕されたことで一件落着したが、ここにきて防犯体制の不備があらためて指摘されるようになった。「事件の起きたマンションには防犯カメラがありました。この防犯カメラに犯人はしっかり映っていて、この画像が犯人逮捕のきっかけとなった。しかし、防犯カメラは事件を抑止しようという効果には必ずしも結びつかないことがわかった。この事件のような『死刑になろうとして』といった動機の犯罪では、防犯カメラは犯罪を止めることができない」と語るのが高層住宅の防犯に詳しい大学教授。