全国不動産総合ガイド

持家取得による不動産資産の形成

2011.12.24

多数の世帯が住まいの「梯子」登りに参加し、持家を求める理由の一つは、住宅・土地所有が住まいの物的安定だけではなく、不動産資産の形成に結びつく点にある。持家取得による資産蓄積はライフコースの標準パターンを定義づける役割を果たしてきた。しかし、持家取得の経済環境は前世紀の末から大きく変化した。バブル経済が一九九〇年代初頭に破綻するまでは、インフレを基調とする経済が住宅・土地所有の条件であった。これに対し、ポストバブルの経済の基調はデフレに転じ、持家の資産価値は長期にわたって下落し続けた。

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雇用と所得の不安定さが強まるなかで、デフレ経済は住宅ローンの債務の実質を増やし、持家取得のための負担を増大させる。