全国不動産総合ガイド

大規模修繕への模索

2011.11.19

超高層マンションにとって大規模修繕は事例が乏しく、共通の課題である。これまでに四棟の超高層の大規模修繕にかかわった一級建築士は、こう語る。「胴体は構造力学的に強いかもしれないか、人間でいえば外皮や指先は在来工法で造られている。建物は百年もっても、階段室、ベランダ、手すり、外壁などは並だから、ふつうのマンションと同じように手当てをしないと傷みます。たとえば初期の超高層は、コンクリートは止水性が高いという信仰でベランダの防水をしていない。

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規模が大きいだけにベランダは事故が多い。超高層も十二〜十三年ごとの大規模修繕は必要ですね」では、数少ない先行者は、いかにして難所に挑んでいるのか。築十三年目の大規模修繕を終えたばかりの超高層(二六階建て・二五〇戸)を訪ねた。このマンションも各戸の修繕債立金は、一〇〇平米で月々六〇〇〇円。平米当たり六〇円と、オラリオンサイト同様、不足気味であった。築六年目に「長期修繕委員会」のメンバーが、管理会社に大規模修繕への方法を尋ねた。管理会社は分譲したデベロッパーの子会社である。