設計の打ち合わせをしていると「なにはともあれ、天井を高くして」という注文をつける方が少なくない。「いやあ今の家は天井が低くて息が詰まる。私の育った田舎の家なんか、天井高が9尺近くもあってノビノビしてたんですよね」と言うのである。確かに、日本の戦後の家の天井は戦前に比べて低くなった。それは資材の節約のためもあり、また高層マンションなどでは、一定の高さの中に一階でも多く詰めこむために、十分な天井高がとれていないケースも多い。
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そういう家に暮らしていた人が、今度は天井の高い家を、と望む気持は良くわかる。しかし、天井は高ければ高いほど良いというものでもないだろう。